NAR-0018 / 物語(Narrative) / カテゴリ:近代イデオロギー

資本主義

Capitalism

確度 B有力だが異説あり
発生年代
16世紀(商業資本主義)〜18世紀後半(産業資本主義)
中核テキスト
国富論
中核概念
無限成長階級進歩
伝播経路
北イタリアと低地地方の商業・金融の慣行が、オランダとイギリスの株式会社と信用制度を経て制度化され、産業革命以降は工場生産と世界市場を通じて拡張した。20世紀後半の国際的な金融自由化により地球規模の分業体制となった。
現在の信奉者規模
測定不能(経済体制であり信奉者という単位での計測に適さない。起源をいつに置くかについては、商業説、産業説、農業資本主義説など複数の有力な学説がある。)
対抗物語
社会主義
現代への影響
価格機構と資本蓄積を軸とする経済運営が広範な地域で採用され、成長、格差、環境負荷の評価をめぐる政策論争の対象となっている。

関連する関係レコード

派生 Derivation 貨幣資本主義 確度B

貨幣が交換手段から自己増殖する資本(G-W-G')として再定義されたことで、蓄積の無限運動を正当化する物語が成立した。貨幣の存在自体は資本主義を必然化しないため、制度的条件を重視する説明と併存する。

成立:16〜18世紀 / 根拠:マルクス『資本論』第1巻; フェルナン・ブローデル『物質文明・経済・資本主義』

派生 Derivation 一神教(アブラハム系)資本主義 確度B

禁欲的プロテスタンティズムの召命観と予定説が、利潤の体系的追求と再投資を宗教的に正統化する心性を生んだとする系譜。ウェーバー・テーゼは影響力が大きい一方で経済史側からの反証も多く、学説上争いがある。

成立:16〜17世紀(学説提示は1904年) / 根拠:マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』; R.H.トーニー『宗教と資本主義の興隆』

対立 Opposition 資本主義社会主義 確度A

生産手段の私的所有と市場的調整を正当とする物語と、それを廃棄して社会的所有・計画的調整へ移行すべきとする物語の正面対立。19世紀以降の政治対立軸の基軸をなす。

成立:1848年 / 根拠:マルクス/エンゲルス『共産党宣言』; カール・ポランニー『大転換』