FIG-0025 / 人物・神格(Figure) / 神格
オオモノヌシ
Ōmononushi
確度 A学術的定説
別名:大物主神、大物主大神、美和之大物主神、御諸山上坐神、大三輪之神
古事記
大物主神(御諸山上坐神・美和之大物主神)
日本書紀
大物主神(大三輪之神)
三輪山に鎮まる神。崇神天皇の代に疫病が起こったとき夢に現れ、オオタタネコに自らを祀らせよと告げ、そのとおりにすると疫病が止む。夜ごと通う小蛇の姿を倭迹迹日百襲姫命に見られる話と、箸墓の由来譚を伴う。王権が在地の神を祀ることで秩序を回復する構図を担う。
実在性の評価 神話的存在
三輪山を神体とする大神神社の祭神で、山そのものを対象とする古い祭祀形態を残す。崇神紀の疫病鎮圧説話は王権が在地の三輪山祭祀を取り込む過程を語るとみるのが通説で、岡田精司らの古代王権祭祀研究がこの線で論じている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
大和の大神神社は延喜式神名帳に大神大物主神社として名神大に列し、本殿をもたず三輪山を拝する古い形を伝え、明治に官幣大社となった。中世には大御輪寺・平等寺などの神宮寺が置かれ三輪流神道が展開したが、明治の神仏分離で大御輪寺は解体され、その十一面観音像は聖林寺へ移された。讃岐の金毘羅大権現も、神仏分離により祭神を大物主神と定めて金刀比羅宮と改められた。
原典に登場する箇所8節
- 上巻 第28節海を照らす神と御諸山
- 中巻 第51節伊須気余理比売を大后とする
- 中巻 第64節疫病と意富多多泥古
- 中巻 第65節三勾の麻と美和山
- 神代上 第八段 一書第六少彦名との国作りと大物主の出現
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 巻第五 第92節大物主神の託宣と大田田根子
- 巻第五 第93節武埴安彦の反逆と箸墓
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