FIG-0033 / 人物・神格(Figure) / 氏族祖
ホデリ
Hoderi
確度 A学術的定説
別名:火照命、海幸彦、火闌降命、火酢芹命
古事記
火照命
日本書紀
火闌降命/火酢芹命
コノハナサクヤビメが火中で生んだ子の一人で、海の漁を得意とする海幸彦。弟ホオリと道具を交換して釣針を失われ、代替を拒んで争ううちに、海神から得た潮満珠・潮乾珠に屈して弟に服従を誓う。隼人の祖として、朝廷に仕える姿勢の由来を体現する。
実在性の評価 神話的存在
隼人の阿多君の祖とされ、隼人が朝廷で吠声(狗吠)を奉る職掌の由来を説く服属起源譚に属する。津田左右吉以来、この種の説話は服属した集団の由緒を神代に投影した造作とみられている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
日向の潮嶽神社が火照命を主祭神とし、この神を主神とする数少ない社として知られる。隼人の祖とされながら、祀られた形跡は弟のホオリに比べて著しく乏しい。
原典に登場する箇所15節
- 上巻 第38節火中の出産と三柱の御子
- 上巻 第39節海幸と山幸の交換と失われた釣針
- 上巻 第40節綿津見の宮とトヨタマビメ
- 上巻 第41節潮盈珠・潮乾珠と兄の服従
- 神代下 第九段 本文国譲りと瓊瓊杵尊の降臨
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 神代下 第九段 一書第三火の勢いの段階で三子の名を分ける異伝
- 神代下 第九段 一書第五四子が火の中でみずから名乗る異伝
- 神代下 第九段 一書第六天火明命を兄とし雉の頓使を語る異伝
- 神代下 第九段 一書第八火明命を兄とし二子だけを伝える異伝
- 神代下 第十段 本文釣鉤を失い海神の宮に至る
- 神代下 第十段 一書第一黒櫛を竹に変え籠で海に入る異伝
- 神代下 第十段 一書第二口女の戒めと隼人の服属を語る異伝
- 神代下 第十段 一書第三雁を助け、大亀に乗って現れる異伝
- 神代下 第十段 一書第四嘯きで風を起こし兄を従える異伝