FIG-0018 / 人物・神格(Figure) / 神格
オオクニヌシ
Ōkuninushi
別名:大国主神、大穴牟遅神、大己貴命、葦原色許男、八千矛神、宇都志国玉神、所造天下大神、杵築大神、大己貴、クシキネ(斎名)、ヤシマシノミ、クシキネ
因幡の白兎を助け、八十神に2度殺されて蘇り、根の国でスサノオの試練を経て地上の主となる。スクナビコナと国作りを行い、後に天つ神の使者に対して国土を譲り、大きな宮を建てることを条件に幽事に退く。出雲国風土記は所造天下大神として国土形成の主体に置き、記紀とは別系統の造形を伝える。ホツマツタヱはオオナムチの名で記し、国譲りの後を幽事への退隠ではなく日隅国すなわち津軽への国替えと再興として描く。
出雲国風土記には所造天下大神として国土形成の主体が記される一方、記紀の国譲り譚は大和王権による出雲の服属を神話化したものとみるのが通説である。荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡の大量青銅器は出雲に独自の祭祀圏が存在した事実を示し、神話の背後にある政治史的関係が論じられている。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
出雲大社は延喜式神名帳に杵築大社として名神大に列し、明治に官幣大社となった。中世には鰐淵寺が深く関与し、杵築大社の祭神を素戔嗚尊とする説が有力であった時期があるほか、大国の字が大黒天と音を通じて習合し、福神としての受容が広まった。近世の寛文の造営で仏教的な建物が境内から除かれ、明治には千家尊福が出雲大社教を興し、祭神論争を通じて伊勢と並ぶ位置を主張した。
- 上巻 第20節オオクニヌシに至る系譜
- 上巻 第21節因幡の白兎
- 上巻 第22節八十神の迫害とオオナムヂの再生
- 上巻 第23節根の堅州国の試練とオオクニヌシの名
- 上巻 第24節ヤチホコとヌナカワヒメの歌
- 上巻 第25節スセリビメの嫉妬と盃の誓い
- 上巻 第26節オオクニヌシの子孫十七世
- 上巻 第27節スクナビコナと国作り
- 上巻 第28節海を照らす神と御諸山
- 上巻 第30節国平定の評定とアメノホヒの失敗
- 上巻 第31節アメノワカヒコと還矢
- 上巻 第32節タケミカヅチの派遣と国譲り
- 中巻 第72節ものを言わぬ御子と出雲の大神
- 神代上 第八段 本文八岐大蛇を斬り草薙剣を得る
- 神代上 第八段 一書第一大蛇を語らず系譜だけを伝える
- 神代上 第八段 一書第二安芸国の川上で身重の女神を救う
- 神代上 第八段 一書第六少彦名との国作りと大物主の出現
- 神代下 第九段 本文国譲りと瓊瓊杵尊の降臨
- 神代下 第九段 一書第一天照大神が司令し猿田彦が道を開く異伝
- 神代下 第九段 一書第二大己貴神が幽事を治め五神が職を分かつ異伝
- 巻第三 第81節皇后を立て、畝傍山の陵に葬る
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