FIG-0010 / 人物・神格(Figure) / 神格
スサノオ
Susanoo
確度 A学術的定説
別名:建速須佐之男命、速須佐之男命、素戔嗚尊、神素戔嗚尊、神須佐能袁命、須佐能乎命
古事記
建速須佐之男命/須佐之男命
日本書紀
素戔嗚尊
三貴子の一柱で、海原の統治を委ねられながら母を慕って泣き荒れ、高天原で乱暴を働いて追放される。出雲に降って八岐大蛇を退治しクシナダヒメを得、須賀に宮を建てて歌を詠む。出雲国風土記には神須佐能袁命として現れるが、そこに記される事績は記紀の八岐大蛇譚とほとんど重ならない。破壊者から国土の秩序をもたらす者へ反転する構造をもち、出雲系神統譜の起点となる。
実在性の評価 神話的存在
出雲国風土記に神須佐能袁命として現れる一方、風土記の記す事績は記紀の八岐大蛇譚とほとんど重ならず、記紀の造形が編纂側の構成であることの傍証とされる。日本書紀一書第四の新羅・曽尸茂梨降臨記事から渡来系の神格を想定する説もあるが定説には至っていない。
この評価は、その存在が歴史的に実在したかについての学説の分布を示すものである。 実在しないことは、その物語が果たしてきた働きを少しも減じない。
祭祀と受容
出雲の須佐神社は延喜式神名帳に飯石郡の社として載る。一方、京都の祇園社をはじめ全国の祇園社・天王社は牛頭天王を祀り、その本地を薬師如来とする説が一般に行われたが、祇園社は延喜式神名帳に記載がない。明治の神仏分離で祇園社は八坂神社と改称して祭神を素戔嗚尊とし、各地の天王社も同様に祭神を書き換えて八坂神社・須賀神社などと改称した。
原典に登場する箇所29節
- 上巻 第10節阿波岐原の禊と生まれた神々
- 上巻 第11節三貴子への世界の分治
- 上巻 第12節母の国を慕うスサノオの追放
- 上巻 第13節天に昇るスサノオと誓約
- 上巻 第14節生まれた子の分けと宗像三女神
- 上巻 第15節スサノオの乱暴と機織女の死
- 上巻 第17節スサノオの追放とオオゲツヒメの死
- 上巻 第18節八岐大蛇退治と草那芸剣
- 上巻 第19節須賀の宮と八雲立つの歌
- 上巻 第20節オオクニヌシに至る系譜
- 上巻 第23節根の堅州国の試練とオオクニヌシの名
- 神代上 第五段 本文日神と月神を生み素戔嗚尊を逐う
- 神代上 第五段 一書第一鏡から日月が化り出る異伝
- 神代上 第五段 一書第二蛭児が立たぬ理由と火神による死
- 神代上 第五段 一書第六風神から三貴子の分治まで語る最長の異伝
- 神代上 第六段 本文昇天と誓約、三女神と五男神
- 神代上 第六段 一書第一日神の三つの剣から三女神が生まれる
- 神代上 第六段 一書第二羽明玉が瓊を献じ、剣と瓊を交換する
- 神代上 第六段 一書第三天安河を隔てた誓約と六柱の男神
- 神代上 第七段 本文天石窟にこもった日の神を招き出す
- 神代上 第七段 一書第一稚日女尊が梭に傷ついて死ぬ
- 神代上 第七段 一書第二天糠戸が作った鏡が伊勢の大神となる
- 神代上 第七段 一書第三日神と素戔嗚尊の田の善し悪しを説く
- 神代上 第八段 本文八岐大蛇を斬り草薙剣を得る
- 神代上 第八段 一書第一大蛇を語らず系譜だけを伝える
- 神代上 第八段 一書第二安芸国の川上で身重の女神を救う
- 神代上 第八段 一書第三毒酒と蛇韓鋤剣で大蛇を斬る
- 神代上 第八段 一書第四新羅の曽尸茂梨に降り、五十猛が木種をまく
- 神代上 第八段 一書第五体毛から木が成り、その用途を定める